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Hin helgu vé ヴァイキングの墳墓

アイスランド映画 (1993)

ステインソール・ラフン・マティアソン(Steinþór Rafn Matthíasson)が主演する、一種のcoming-of -age映画。ただ、ステインソールが演じるキャステは10歳くらいの男の子なので、性の目覚めはなく、あくまで「お姉さん」として慕っているだけ。タイトルにも入っているように、如何にもアイスランドらしいヴァイキングが重要なキーワードになっている。映画についての情報は何もないので、ヴァイキングについて少し触れておくと、ヴァイキングは本来スカンディナヴィア半島に住んでいた民族。フローキ・ヴィリガルズソンの一家が家族と家畜を乗せて西方にあると言われる島を目指して旅立ったのは868年。彼らはシェトランド諸島、フェロー諸島を経由して同年の冬にアイスランドの北西端のヴァスフィヨルズルに着いた。これが、アイスランド発見の経緯で、それ以前に、この日本の3倍近い面積のある島には人間は住んでいなかった。アイスランドへの移住は、874年から始まる。その地点がレイキャビクだったので、今はそこが首都になっている。このような経緯から、アイスランドにとってヴァイキングは祖先そのものであり、その墳墓が、映画の中で大切にされているのは当然であろう。なお、下の写真は、以前私がデンマークのユトランド半島で撮影したユネスコの世界遺産になっているゴルム王とチューラ妃の土墳(958年)。これに比べると、映画の墳墓は極小なので、高位の人物が埋葬されているとは思えない。なお、この映画にはDVDは存在しない。アイスランドで唯一日本にも郵送してくれる会社で高値(6015円)で買ったら、何と入っていたのはビデオの焼き直しだった。字幕も焼き付いているので、画像は字幕のない部分を使うしかなかった(画像処理で消せないほど、しっかり邪魔してくれている)。
   

世界的なコンサート・ピアノニストを母に持つキャステは、父のいない1人っ子。母の長期演奏旅行の間、祖母に預けられるが、その祖母が入院するため、田舎の孤島にある灯台守の一家(父と娘だけ)に預けられる。学校に行く年齢なので、時期としては夏休みの期間であろう。最初は、魚の臭いのプンプンする田舎暮らしにうんざりしていたキャステだったが、優しくて美しい娘ヘルカの存在と、家のすぐ横にあるヴァイキングの墳墓にまつわる伝承の虜になる。絵を描くことが好きなキャステは、そうした想いを絵で表現するのだった。この島には、他にも住民がいて、キャステと同じ位の年のコラという少女が、ヘルカの手伝いに訪れてはキャステに対抗意識を剥き出しにする。その間にも、キャステのヘルカに対する憧れはつのっていく。それは、子供らしい、「理想のお姫様」というような意味での思慕だった。そこに、突然婚約者が現れ、キャステは自分が疎外されてしまうと危機感をつのらせる。そして、迎えたヘルカの結婚式。キャステは、ヴァイキングの墳墓に埋まっているとされる武器を掘り出し、ヘルカの相手を亡き者にしようとする…

主演のステインソール・ラフン・マティアソンは、1982年生まれなので撮影時は10~11歳。これ以外データは何もない。2011年に『Makalaus』というTVのショートムービーに端役で出演しているが、それが職業とは思えない。結構台詞の多い役なので、映画初出演で主演というのは大変な経験だったろう。


あらすじ

キャステが自分の部屋で、「不死のヴァイキング」というゲームソフトで遊んでいる。頭には角付きヘルメットをかぶり、手に剣を持ち、ヴァイキングになりきって、ゲームの中の緑色の怪物と戦っている。部屋は、天井一面が鏡になっていて、等身大のパンダの縫いぐるみも置いてあり、リッチな暮らし向きだと分かる。母子家庭だが、母は国際的なコンサート・ピアニストで、CDも発売されている。ゲームの最中に入って来た母は、純金の大きな腕輪に、首飾り、イヤリングをし、衣装も一流。そして、「このまま家にいて、今、お別れのキスしたら?」と訊く。母は、これから長期の演奏旅行に出かけるのだ。「やだよ。約束したじゃないか」。キャステは、上手とは言えないが、絵を描くのが大好き。母がホールでピアノを弾いていて、それを観客が囲んでいる絵を描き、それを母に見せる(1枚目の写真、矢印は絵の紙、母の金のアクセサリーがよく分かる)。「部屋に飾っておいてよ」と言うが、母は、「一緒に持って行くわ」とスーツケースに入れる。「僕、大きくなったら、ママの演奏を聴きに外国にも一緒に行くからね」。さらに、「髪の毛おろしたら。もっと素敵だよ」とも(2枚目の写真)。母は、息子を乗せて空港に向かう。運転するのはポルシェ356スピースターの1955年型モデル。キャステは、CDの表紙の写真と同じ金の飾りなのを見て、「その花の飾り、指揮者からのプレゼント?」と訊く。「イヤリングもね」。「金で できてるの?」。「純金よ」。キャステは、俄然、面白くなくなる。「バス代のお釣でお菓子でも買いなさい。真っ直ぐお祖母ちゃんの家に行くのよ」〔ポルシェは空港に駐車したままにして出かけるので、キャステはバスで首都レイキャビクに戻る〕。空港の駐車場に停めてドアを開けた母は、片方のイヤリングがなくなっていることに気付く(3枚目の写真。
  
  
  

母は、「ちゃんと付けていくって約束したのに」とブツブツ。キャステは、座席の下に転がっているのを見つけるが、「指揮者からの贈り物というのが気に食わないので、手に握って隠す(1枚目の写真、矢印はイヤリングを隠した手)。そして、「誰と約束したの?」と母に尋ねる〔母は答えない〕。結局、見つからないので、母はあきらめてチェックインし、見送りにきた息子にキスすると、ゲートをくぐる。中には、男性が待っていて(指揮者?)、母は嬉しそうに両手を拡げて抱きつく(2枚目の写真)。それを見ているキャステの顔は、不信に満ちている(3枚目の写真)。これでもう、この映画に母は登場しない。
  
  
  

そこからの展開は、分かりにくい。キャステが一旦家に戻り、母の顔を描いた絵の上に、持ってきたイヤリングを置く短い場面がある。その次には、キャステは、極彩色の温かそうな服装で、体の割には大きなスーツケースを持ち、祖母の車から降りる。祖母は、「さあ来て。田舎に行けるなんて感謝なさい。島まで 本物のボートに乗れるのよ」と言う。母の会話にはそのような可能性については一言も触れていなかった。こんなことになった理由は、次の言葉で分かる。「あのね、私はお尻が痛いから病院に行かないといけないの。あなやは、動物たちと遊べるわよ。親戚の人たちもいるから」。これだけの簡単な説明で、キャステは、レイキャビクの北?にある漁村行きの長距離バスに乗せられる(1枚目の写真)。バスは、すぐに崖っぷちの未舗装道路を走り始めるが、グーグルの航空写真でレイキャビクの北を探しても、ノルウェーのようなフィヨルド地形はなく、道路は海沿いの平地を走るものばかり。一体どこで撮影したのだろう? キャステは一番前の右側座席2つを占領し(ガラガラ)、乗る時に買った1リットル以上入っていそうなペットボトルのジュースを飲む。そして、それがほとんど空になった時(2枚目の写真)、バスは、最も危なそうな地点を走っている(3枚目の写真)。飲んだ分だけ出るのは生理的現象なので、体が小さい分、キャステは我慢できなくなる。
  
  
  

なんとかこらえようとするが、無理だと悟ったキャステは、運転手に声をかけるのはためらわれたので(崖っぷち)、意を決して、後ろの席の背広の男性に「バスの中にトイレはないの?」と訊く。そして、「飲み過ぎちゃって」と空になった大ボトルを見せる。男性は、運転手に、「小さな男の子が、おしっこに行きたがってる」と掛け合ってくれる。最後部の座席に座っている2人の女の子からは、「ボトルにすれば」と冷やかしの声も。バスは親切に停まってくれる(1枚目の写真、矢印)。道路は、バス1台分の幅しかないので、ドアの外は崖。キャステは、恐々降りてバスの山側に行く。さっきの男性も、「連れしょん」で一緒に降りてくる。そして、「あそこの石より高くにかけられるか?」と言う。キャステは体をそらすが、身長が6割では勝てるハズがない(2枚目の写真)。バスに戻ったキャステはいつしか眠ってしまい、気がついたら終点に。全員が預けた荷物をトランクルームから出し、去って行く。キャステは、誰も迎えがこないまま、1人取り残される(3枚目の写真)。
  
  
  

キャステは、迎えに来る若い女性の写真を1枚祖母から渡されていた。誰もいないので、重いスーツケースは残して捜しに行くと、フードを被った男がスーツケースをチェックして、辺りを見回し、誰もいないので持って行く。それに気付いたキャステが、「待って、おじさん、それ僕のだ」と言って追いかけると、振り向いたフードの中は写真の女性だった(1枚目の写真)。「キャステね?」。キャステの顔は、どうみても嬉しそうではない(2枚目の写真)。「じゃあ、行きましょうか」。キャステは、女性が持とうとするのを拒み、自分で重いスーツケースを持つ。2人は、漁船の並ぶ埠頭沿いに歩く。女性は、先端に繋いであったモーターボートに乗り込み、スーツケースを中に入れる。最後にキャステが飛び降りると、すぐに出航。数名しか乗れない小型のボートだ。ボートは海鳥が舞う中を進む。キャステの顔は暗いままだ。よりによって、こんな僻地に行かされたことが不満なのだろう。ボートはかなりの距離を走り、暗くなりかけた頃、灯台のある平たい島に向かってまっしぐらに進む(3枚目の写真)。
  
  
  

2人が灯台の横にある家に着いた頃には、辺りはもう真っ暗になっていた。2階に寝室があると聞き、キャステは、意地でも重いスーツケースを自分で持って上がろうとする。女性は、「パパを起こさないよう、階段は静かに上がってね。朝早いから、眠らせてあげないと」とたしなめ、代わりにスーツケースを持つ。階段を上がったところが、女性の寝室。そして、その隣がキャステの部屋。窓からは、灯台の光が定期的に差し込む。女性は、ベッドに座ったキャステの靴下を脱がせ、今度は床に立たせると、上のシャツを脱がせ、それが終わると、断りなしにパンツも脱がせる(1枚目の写真)。キャステは、「これ、はいて寝るから」と、急いでパンツをはき直す。レイキャビクでゲームをしていた時のシャツを着ると、下に置いあった絵が床に落ちる。それは、家を出る前に描いた母の絵だった。それを見た女性は、「上手ね」と褒め、「壁に貼ったら」と勧める。「素敵なイヤリングね〔絵の中の母が付けている〕」。「『純金』なんだって」。キャステがベッドに入ると、女性はシーツで包み、「お休み」と言ってスタンドを消して出て行く。寂しくなったキャステは、母の片方のイヤリングを取り出し、懐かしむように匂い嗅ぐ(2枚目の写真、矢印はイヤリング)。しばらく時間が経ち、キャステが気付くと女性がベッドの上にいる。キャステが寂しがっているに違いないと心配して見に来たのだ。彼女は、「あなたの気持ち分かるわ」と優しく話しかける(3枚目の写真)。「私も、小さい頃にママを亡くしたの。でも、あなたのママは、また戻ってくるわ。明日は、いろいろ手伝ってね。パパは、きっと灯台に連れてってくれる。困ったことがあれば、何でも話してね。お友だちだから」。
  
  
  

朝になり、女性が起こしに来る。「キッチンのテーブルに朝食が用意してあるわ。終わったら、魚のことで手伝ってね」。キャステは、置いてあったスープの匂いを嗅いでゾッ、何かの薄切りを手に取って嗅いでゾッとする(1枚目の写真、矢印)。キャステは、恐らく何も食べずに外に出る。抜けるような青空だ。女性が、「たくさん食べた?」と訊くが、何も答えない。女性が家から離れた場所まで行くと、キャステもそのまま付いて行く。彼女は草の上に落ちていたフリスビーを取り上げると、「投げ方 知ってる?」と言うが早いか、キャステに向かって投げる。キャステは、恐らく一度もやったことがないので、ただ見ているだけ。フリスビーは、横にある盛土の上に落ちた。それを見た女性は、「困ったわ。ヴァイキングの長(おさ)のお邪魔にならなかったかしら」と心配する。ヴァイキング好きのキャステは、「ヴァイキングの長って?」と訊く。「その塚には、1人のヴァイキングが、武器と宝物と一緒に埋葬されているの」(2枚目の写真、矢印が墳墓)。キャステが近寄ると、塚の周りには、入れないように鉄条網が張られている。一周して戻って来たキャステは、「どこにも入口がない」と言う。そこで、構わず鉄条網を乗り越えるとフリスビーを取ってきて、「そこにあるの知ってるなら、なぜ宝物を掘り出さないの?」と尋ねる。「そんなことしたら、うちの家が燃えちゃうからよ」。「誰が言ったの?」。「伝承よ」。「どんな?」。「『聖なる墳墓を掘れば、家は炎に包まれるであろう』」。「ホントに?」。「ずっと昔、ここに住んでた男の人が、伝承を知りながら掘っちゃった。そしたら、奥さんと子供が家と一緒に焼け死んだの。私たちがここに引っ越してくる前のことよ。だから、パパは新しい家を建てたわ」。この話は、ヴァイキング好きのキャステを惹き付けた。「お父さんは、新しい家を建てる前に塚を掘るべきだったんだ。そしたら、燃えるのは焼け跡だけで済んだのに。僕だったら、そうしたよ」。「そしたら、私に宝物をくれた?」。「半分だけね」。「半分だけ?」。「武器は僕がもらって、宝物はあげてた」。「私が、あなたみたいに小さかった頃、きれいな宝石をくれるヴァイキングや王子様がいないかと 夢見たものよ」(3枚目の写真、矢印は墳墓)「でも、武器なんか、どうするの?」。「ヴァイキングの映画を作るんだ」。これで、2人はすっかり打ち解ける。
  
  
  

尿意を催したキャステは、納屋の反対側に行き、思い切り高くおしっこを壁にかける。その時、突然、現れた女の子が、それを見てキャステに石を投げつける(1枚目の写真、矢印は尿の届いた壁の高さ、斜め後方には石を投げる女の子)。女の子は、小便の済んだキャステに近づいていくと、「もっと高くかけられないの?」と軽蔑を込めて訊き(2枚目の写真)、そのまま女性の方に向かう。キャステが後を追うと、女の子は女性のそばにちょこんと座っている。女性は、「コラ、レイキャビクから来たキャステよ。ヴァイキングなの」と紹介する。コラは、「ヴァイキングなんか時代遅れね。あたしは、スパイダーウーマンよ」と、またまたバカにする。女性は、「キャステ、バスケットに入ってる砥石、取ってくれる?」と頼む。コラは、すぐに砥石を取って渡そうとする。キャステは「僕がヘルカを手伝う。君じゃない」と文句を言うが、コラは「あんた、よそもんじゃないの」と貶(けな)し、キャステは傷付く(3枚目の写真)。ヘルカは、「あの子、いつも私を手伝ってくれた。これで助手が2人になったわ」と取り成す。
  
  
  

翌日か、それとも、数日後か、キャステとヘルカの息はぴったりと合っている。作業した手をバケツの水で洗い、その水でヘルカは顔まで洗う。そして、「お日様を使わなくちゃ」と言い出す。そして、「体についた魚の油を洗い流すの」と補足。何のことか分からないまま、キャステはヘルカに付いて行く。ヘルカが向かったのは、海のすぐそばの、岩のくぼみに海水が溜まったところ。手を突っ込んで暖かさを確かめると、さっさと服を脱ぎ始め、キャステは何事かと思う(1枚目の写真)。ヘルカは全裸になると、何の恥じらいもなく、目を伏せたキャステに「バスケットに入ってる石鹸を持って来て」と頼む。キャステは、海水浴びをしているヘルカにバスケットをもって近づいていく(2枚目の写真)。石鹸を渡した後は、少し離れた海水溜まりに、ヘルカに背中を向けて座り込む。「こっちに来て、一緒に洗ったら?」。「いいよ。今は、洗わなくて大丈夫。お祖母さんの家を出る前にお風呂に入ったから」。キャステは、そう言いながら、チラチラと振り返ってヘルカを見る。そして、意を決して ヘルカの「入浴」している海水溜まりに行くと、指を海水に突っ込み、「冷たくない?」と訊く(3枚目の写真)。「暖かさ、感じられない?」。「あんまり」。ヘルカは立ち上がり、キャステの前を横切り、バスケットまで行き、下半身にタオルをかける。そして、「背中を拭いてちょうだい」と頼む。キャステは、優しくヘルカの背中を拭く(4枚目の写真)。そして、ヘルカが微笑みかけると、キャステの顔にも笑みが浮かぶ(5枚目の写真)。20歳前後の女性と、10歳の少年なので、いわゆる「coming of age」的な意味はないが、キャステがヘルカを大好きになったことは確か。「僕、いつか、あの家を買って墳墓を掘るよ。そしたら、宝物は全部あげる」。以上、この映画で、一番有名なシーン〔女性の裸体映像はカットした〕
  
  
  
  
  

ヘルカのことが母より好きになったキャステは、ヘルカと父の前で「エリーゼのために」を弾く。これがコンサート・ピアニストの子かと思えるほど下手だが、一応本人が弾いている〔ぎこちない指の動きと音が合っている〕。意地悪なコラは、低音部を叩いて演奏の邪魔をする〔キャステに興味があるので、絡んでいる〕。下手な演奏が途中で終わると、ヘルカと父は「お義理で拍手」する。キッチン・テーブルの上には、キャステが描いた絵が載っている。ヘルカは、その絵を、「これ、彼がくれたの」と父に見せる(1枚目の写真)。そこには、ヘルカの顔がきれいに描かれ、上に「Helga」と書き、下にキャステのサインも付いている(2枚目も写真)。父は、すごく嬉しそうだ(3枚目の写真)。この時、コラがキャステの耳に、「外においでよ。秘密を見せたげる」と囁くが、キャステは、「いいよ。僕はヘルカの洗い物手伝うから」と普通の大きさの声で断る。これを聞いたヘルカは、「自分で洗うわ。コラと行きなさい。この辺のこと もっと知らないと」と勧める。
  
  
  

コラがキャステを連れていった先は、鶏小屋。コラは、いきなり、巣箱の中から若い雄鶏を出して、床に数羽いる雌鶏の中に落とす。キャステが「何してるの?」と訊くと、「雄鶏が、雌鶏に卵を産ませられるようにしてる」という返事。「どうやったら、卵を産ませられるの?」。「雄鶏が おちんちんを突き刺すの」。「だけど、卵は雌鶏が産むよ、雄鶏じゃなくて」。「人間だって同じ。男がおちんちんを女のあそこに入れると赤ちゃんが産まれるでしょ」(1枚目の写真)。この手の話に慣れないキャステは、不快に感じて小屋から出て行こうとする。コラは、それを止めると、「女の子のあそこ、見たことある?」と訊く。「そのバッジくれたら、見せてあげるわ」。キャステは、「ほっといてくれ」と怒る。「それとも、あんたのおちんちん見せる? おしっこしてる時、見たけど、こんなにちっちゃかった」と指の間隔で示してからかう(2枚目の写真)。
  
  

キャステが怒って小屋から出ると、野原では、さらなる衝撃が待っていた。大好きだったヘルカが、バスで「連れしょん」した男とフリスビーを奪い合っている。しかも、フリスビーは口実で、目的は戯れることだった(1枚目の写真)。ヘルカと仲良しなのは自分だけと思い込んでいたキャステは、強い衝撃を受ける。キャステが見ていることに気付いたヘルカは、男と一緒に近くまで来ると、「この子、私を手伝ってくれるキャステ。ヴァイキングなの」と男に紹介する。男は、「知ってるよ。バスで一緒だった」と、ちゃんと覚えている。ヘルカは、「この人、私を手伝ってくれるシャウンティル。ヴァイキングじゃない」と、今度はキャステに紹介する。シャウンティルは、ヘルカが納屋に入っていったので、キャステにフリスビーを投げさせるが、初心者以下なので、「そんなじゃない」と言い、実際に手に持たせて、投げ方を体で教えようとする(2枚目の写真、矢印はフリスビー)。しかし、その後が悪かった。近くにあった樽の上に乗せると、「大きくなったら、ちゃんと投げるんだぞ」と言って、1人にしてしまったのだ。樽は不安定で、キャステはすぐに地面に放り出される(3枚目の写真)。ちょうど納屋から出てきたヘルカが心配して駆け寄るが、幸いかすり傷だけで済んだ。「キスすれば良くなるわ」と、指にキスしてくれる。しかし、すぐに、シャウンティルから「ヘルカ!」の声がかかり、彼女は、彼氏とフリスビーで遊ぶ。そのうち、フリスビーを持ったヘルカが、笑いながら誘うように納屋に入って行き、その後をシャウンティルが追い、納屋のドアが閉まる。
  
  
  

キャステは、ドアを開けようと近づくが、それを待っていたように隣のドアが開き、コラが出てきて、その前に立ち塞がる。「どこ行く気なの?」。「別に」。「彼の船見たことある? ティーリは、この島で誰も見たことがないような すごい船 買ったのよ」。「ティーリって誰?」。コラは「ヘルカの恋人。あそこに住んでて、船でヤりに来るの」と言って、数百メートル先の島に一軒だけある家を指す。「すっごくクールで、タフガイなんだから。おいでよ。すっごくいいモン見せたげる」と言うと、キャステを納屋の裏へ連れて行き、地面に置いてあった梯子を立てかける。そして、「音を立てちゃダメよ」と注意し、そっと梯子を登る。上まで行くと、キャステに登ってくるよう合図する(1枚目の写真、矢印はキャステ)。2人は空いている荷物の搬入口から納屋の中に入る。音がしないように、ワラの上を這って進んでいくと、やがて1階が見える境〔納屋なので、2階の床が途中で切れている〕に出る。キャステが、そこで見たものは、男女が半裸で戯れる姿だった。気分を害したキャステは、「サイテーだ」と言ってさっさと戻って行く。コラは、一緒に外まで出てくると、「どんしたん? まだ、始まったトコじゃない。これから、いいトコなのに」と止めようとするが、キャステはそれを振り切って梯子を降りる。一緒に地面まで降りたコラは、「これで、あんたも女のアソコ見たでしょ」と言いながら、キャステのバッジを奪おうとする。キャステは、その手を払いのける。そして、「彼女は嫌がってた」と、ヘルカを弁護する。コラは、「あの2人、すぐ結婚するの。盛大なパーティやるって」というと、ヘルカは あの後、こんな風に感じていくんだと、オーバーに演じて見せる(3枚目の写真)。このパフォーマンスは、「もっと… もっと… やめないで… いいわ… もうだめ… 死んじゃう」まで来たところで、コラの真後のドアが開き、ヘルカの父が出てきて幕となった。
  
  
  

家に戻ったキャステは、先に褒められた「ヘルカの顔の絵」を、「くそ、ちくしょう」と言いながら、くしゃくしゃにして投げ捨てる。そして、その夜、キャステは夢を見る。納屋で縛られたヘルカに、ゲームに出て来た緑色の怪物が襲い掛かっているのを、ヴァイキングの戦士キャステが成敗するという内容だ。怪物に剣を串刺しにし、ヘルカの縄を解き、感謝して抱きしめられたところで目が覚める。様子が変なので、パンツの中に手を入れると、中は夢精の精液で濡れていた(1枚目の写真)。10歳で夢精はすごく早いと思うが、キャステも何事かと動揺したに違いない。濡れたパンツを手に持ち、こっそり1階のトイレまで行ったキャステは、自分を罰する意味で、パンツで陰部を叩く(2枚目の写真)。その後、2階に戻り、隣のヘルカの部屋を覗くと、パンティなしで寝ている姿が目に入る。翌朝、キャステが描いた絵は、捕らえられたヘルカを戦士が救うものだった。そして、外に出て行くと、コラと、子供らしくフリスビーに熱中する(3枚目の写真、矢印はフリスビー)。
  
  
  

それから数日後、キャステが墳墓の中の様子を想像して描いていると(1枚目の写真)、ヘルカの父親が覗き込む(2枚目の写真)。キャステは、その絵が墳墓の中だと説明する。テーブルに座った父親に、キャステは、「もし、誰かが墓を暴いたら、ヴァイキングは家に火を点けるんだよね?」と、以前、ヘルカから聞いたことを確認する。父親は頷く。そこから、質問攻めが始まる。「中のヴァイキング、見たことある?」。「戦うべき敵などないからな」。「どういう意味?」。「ヴァイキングの武器など要らんだろ」。「でも、要るんだったら、借りてた?」。「『邪悪なる者が敵となりし時、埋められし武器が刺し貫く』」。「でも、どうやって取り出すの」。「墳墓を掘るしかないな」。「でも、そんなことしたら、ヴァイキングが怒って家に火を点けるよ」。「敵と戦う場合はいいんだ。武器を借りるだけだから」。「でも、ヴァイキングは、家に火を点けるべきか、どうやって判断するの?」。「もし、誰かが盗む目的で塚を暴こうとすれば、裁きは直ちに下る」。キャステの言葉は、常に「でも」で始まる。しかし、最後の「でも」は強烈だった。「でも、見たこともないのに、ヴァイキングが中にいるってどうして言えるの?」(3枚目の写真)。父親には返す言葉がない。
  
  
  

別の日、キャステが絵を描いていると、そこにヘルカが入って来て、彼氏からもらったばかりの金のネックレスといイヤリング、腕輪のセットを嬉しそうに見せる。「すごくきれいでしょ。シャウンティルは、これを買うのに何ヶ月もお金を貯めたのよ」。焼きもちを妬いたキャステは、「でも、リボンがかかってないね」と批判する。そして、2人が部屋に籠ってイチャイチャ声をあげはじめると、ピアノの鍵盤を叩いて声を打ち消そうとする。しかし、どうやっても聞こえてくるので、キャステは家の外に出て行き、墳墓の上に横たわり(1枚目の写真)、ヴァイキングが何か言ってくれないかとトントン叩いてみる。反応はなかたが、ドアが閉まる音がして、ヘルカの彼氏が外に出て、墳墓の脇を通っていく。キャステは、その後姿に向かって拳を振り上げる(2枚目の写真)。やがて、彼は船で島に帰っていった(3枚目の写真、矢印は家)。
  
  
  

邪魔者が去ったので、キャステは家に戻る。ヘルカは、「ウェディングドレス、着てみせてあげましょうか?」と訊くが、キャステは、「シャウンティルにもらったの?」と訊き返す。「私のお母さんのよ」。その言葉で、ようやくキャステは素直にヘルカの部屋に入って行く。鏡の前で金の装具を付け始めたヘルカに、キャステは、「シャウンティルは塚を掘ろうとしたことあるの?」と訊く。「ないわ」。「どうして?」。「そんな勇気ないもの」。キャステは、ベッドに横になると、鏡の前に立ったドレス姿のヘルカをじっと見る(1枚目の写真)。「私のウェディングドレス姿を見るの、あなたが最初よ」。「すごくきれいだよ」。キャステは 体を起こすと、「髪を下げたら?」と言い、鏡の前に行くと、ヘルカの髪を下ろして顔を包むようにして見せる。「こんな風にね」(2枚目の写真)。そして、ヘルカの髪を優しく撫でる。ヘルカ:「王女様みたいね」。場面は替わり、キャステは自分の部屋で、いつものシャツを着ている。ベッドに一緒に座ったヘルカは、キャステの靴下を脱がし(3枚目の写真)、素足を両手で握る。「僕がヴァイキングの映画を作る時、ヒーローに何をさせるか分かる?」。「いいえ」。「怪物に閉じ込められた王女様を、助け出すんだ」。「怪物は、なぜ王女様を閉じ込めたの?」。「あることをするため」。「何をするの?」。「恐ろしくて言えないようなこと」。「怪物」ことシャウンティルさえいなければ、キャステはヘルカの虜(とりこ)だ。
  
  
  

その夜。キャステの夢の中で、墳墓の中からヴァイキングの勇者が出てきて 剣を振りかざす(1枚目の写真)。そして、翌日は、もう結婚式。キャステは、式に出るんだとばかり思っているので、一番上等の真っ赤な服を着て、ヘルカのベッドの上に1枚の絵を置き、家を後にする(2枚目の写真、矢印)。絵には、王女様のヘルカと緑色の怪物が向かい合って描かれ、怪物の下にはシャウンティル、左上には、「ヘルカへ、キャステより」と書かれている(3枚目の写真)。
  
  
  

キャステは、ヘルカの父と一緒に桟橋に行く。向こうから、シャウンティルらを乗せた船が近づいてくる(1枚目の写真)。船がつくと、子供たちがいっぱい(約10名)降りて来る。同乗してきたシャウンティルは、「君のお祖母さんからの小包だ」と言って、大きな包みをキャステに渡す。そして、キャステが船に乗り込むと、もう一度桟橋に戻し、「いいかい、僕らが教会で式をあげに行ってる間、君ら子供たちは島で待ってるんだ」と告げる〔キャステは親戚のハズなので、参列するのが当たり前だと思うが、そうすると、次のシーンにつながらない〕。その時、真っ白い服を着たコラを従えたヘルカが桟橋に向かって歩いてくる(2枚目の写真、矢印は大きな包み)。ヘルカと手をつないで船に乗り込むシャウンティルを、キャステは睨む(3枚目の写真)。関係者全員が船に乗り込むと、最後に残ったヘルカの父が、島に残る子供たちに向かって、「いいかい、私がいない間、キャステが代理だ。何でも彼の言う通りにするんだぞ」と命じる。
  
  
  

キャステが部屋に行き、大きな包みを開けていると、そこにコラがノックもなしに入ってくる。キャステは、「僕を手伝ってくれたら、このピザあげる」と、祖母が送って来た大きなピザの箱を見せる。「何すりゃいいの?」。「ヴァイキングの長の墳墓を開けるんだ」。「塚には鎧をきた亡霊がいるんよ。近くになんか、絶対行かないから」。「バッジもあげる。怖いのか? 臆病じゃないトコ見せろよ」(1枚目の写真、矢印はバッジ)。コラは、バッジとピザ2箱でOKする。キャステは、子供たちを、空のペンキ缶が積んである場所に連れて行き、各自1個ずつ持たせる。そして、井戸に行き、全員の缶に水をいっぱいにする(2枚目の写真、矢印は井戸水が流れ込んでいる缶)。缶を持った全員を前に、キャステは、「僕は、これから掘ってくるから、君たちはコラと一緒にここで待機してるんだ」と言う。コラは、「あたしも一緒に行く」(3枚目の写真)と言うが、キャステは、「ダメだよ。君は ここにいて、みんながプラン通りにやるか監督してないと」と言う。そして、ショベルを背負ったまま、墳墓に向かう。子供たちの中で図体の一番大きい「抜け作娘」が、コラに、「あいつ、イカレてない?」と訊く。「彼、レイキャビクから来たんよ」。これで納得。
  
  
  

墳墓の前まで来たキャステは、母のイヤリングを握りしめ、塚に向かって誓う。「どうか怒らないで。あなたの宝を盗む気なんてない。みんなに、『お宝はこのイヤリングだけだった』って話すだけなんだ」(1枚目の写真、矢印は純金のイヤリング)「でも、武器は借りるよ。シャウンティルは邪悪な敵なんだ」。キャステが振り返ると、子供たちは家の周りに一列に並んでいる。万一、ヴァイキングが怒って家に火を点けた時、すぐに消火するためだ。万全の準備OKを確かめ、キャステは塚に登り始める。すると、子供たちは持ち場を離れ、塚の周りに集ってくる。先頭はさっきの「抜け作娘」。それに気付いたキャステは、「家に戻ってろ、でないと、もし火事になったら君の責任だぞ」とコラに言うが、聞いてくれないので、「何も起きないとは思うけど、もし火が点いたら、家まで走っていって水をかけろ」と言うしかない。キャステはショベルを思い切り振り上げ(2枚目の写真)、そのまま塚に突き刺す。その瞬間、「抜け作娘」が、「火事だ!」と叫ぶ。その声で、全員が家に向かって走り出す。そして、缶の水を手当たり次第にかける(3枚目の写真、矢印は缶)。キャステが慌てて駆けつけると、キッチンの中は水浸し。原因を確かめると、「抜け作娘」が窓に反射した太陽の光を火事だと間違えただけ。しかも、その娘は、責任逃れのため、キャステをキチガイと罵って笑う。家に入ったキャステは、キッチンから包丁を1本抜き取ると〔ヴァイキングの武器の代わり〕、ヘルカの部屋の物入れ(壁にドアがあり、その奥が1畳ほどの物置になっている)に隠す。
  
  
  

しばらくして、新婚夫婦を乗せた船が戻ってくる。迎えに行った子供たちに囲まれた一行は、家の前に設けられた祝宴用のテントに入って行く。次のシーンでは、キッチンに入って来たヘルカが、水浸しなのを見て驚くが、コラは、「あたしたち、家中、洗ってきれいにしたの」と嘘をつく。ヘルカの父は、娘に、「今夜は、私とキャステはテントで寝る。家の中はお前たち2人だけだ」と話す。それを聞いたキャステは、また予定が狂う(1枚目の写真)。そして、テントの中でパーティが始まる。その中でも、一番のメインは、新婚夫婦によるウェディングケーキのカット(2枚目の写真)。しかし、キャステは、パーティが始まってからずっとテーブルの下に入ったまま(3枚目の写真)。しばらくして出てきたキャステは、皿に乗ったケーキをもらうが、テントの外に行って捨てる。そして、そのまま家に行き、物置の中に包丁を持ったまま潜む。パーティは暗くなっても続き、待ちくたびれたキャステは眠ってしまう。
  
  
  

キャステは、ヘルカとシャウンティルが部屋に入ってきた音で目が覚める。ベッドの真ん中に置かれたキャステの絵に最初に気付いたのはシャウンティル。「これ 何だ?」。「キャステが、結婚のお祝いにくれたの」。そして、絵を見ながら、「こっち〔王女〕が私、こっち〔緑色の怪物〕があなた」と教える。「僕は、こんな野獣なのか?」。「そうなってね」。その言葉に動揺したキャステが物音を立ててしまい、ヘルカが覗きにくる。「きっと鼠ね」。そう言うと、ヘルカは物置のドアに鍵をかける。ベッドに戻ったヘルカは、絵を見ながら、「怪物に閉じ込められた王女を助け出す」という 以前キャステと話した内容を説明する。そして、「塚を開けられる人だけが、私を助け出せるの」という。シャウンティルは、「じゃあ、今夜君の塚を開けることにしよう」と言って、2人でベッドに倒れ込む。これを聞き、キャステは包丁で襲おうとドアを開けようとするが(2枚目の写真、矢印は包丁)、鍵がかかっているので開かない。術(すべ)を失ったキャステは、裏口から廊下に出ると、墳墓に登り、ショベルで掘り始める(3枚目の写真)。
  
  
  

キャステがいくら掘っても火事にはならない。しかし、背後のシャウンティルの島から煙が上がっている(1枚目の写真、矢印)〔キャステは気付かない〕。連絡を受けたヘルカの父が、家に知らせに行き、シャウンティルが飛び出てくる。玄関のところで、シャウンティルが父に「船に消火器があるから」と言い、上半身裸のままシャツをはおりながら塚の脇を走って行く。キャステは、塚の下の茂みの中に隠れている(2枚目の写真)。後からやってきたヘルカは、ゆっくりと塚に近づき、じっとキャステを見る。塚から出てきたキャステは、初めてシャウンティルの島の火事に気がつく。「ヴァイキングは 火を点ける家を間違えちゃった」。「何 言ってるの?」。キャステは、「掘ってたんだ」と言ってショベルを見せる。「なぜ そんなことしたの?」。「家に火を点けるため」。「頭が変になったの?」。「違う。ヘルカがシャウンティルのものになって欲しくなかったんだ」。その言葉を聞いて、ヘルカは事態に気付く。「シャウンティルが、あなたから私を取り上げるわけじゃないのよ。私たちは、結婚した後もずっとお友だちよ。約束する」。キャステは、金のイヤリングを取り出し、「これ あげる」と渡す(3枚目の写真、矢印)。ヘルカは、「このイヤリング、私の宝物を全部合わせたより価値があるわ」と言って、キャステを抱きしめる。
  
  
  

ヘルカは、そのままキャステを抱き上げ、家に向かう。そして、部屋まで運んで行く(1枚目の写真)。その時 シャウンティルから電話が入り、火事は船小屋だけだったと知らされる。ヘルカ:「早く戻って来て。今は初夜なのよ」。キャステはシーツを被ってしまうが、そのシーツをめくったのはコラだった。コラ:「ヘルカが 純金のイヤリング見せてくれた」。キャステは、「君には、バッジあげるよ」と言う。コラはキャステにキスすると、「あんた、ホントのヴァイキングね。分かってた」と言って抱きしめる(2枚目の写真)。映画は、このシーンを最後に終わる。この先2人はどうなるのだろうか? キャステはいつまで僻地に預けられるのだろう? レイキャビクに戻ってしまったら、2人のことが寂しくならないのだろうか?
  
  

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